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よく噛める入れ歯

こんにちは!院長の安田です。

今回のテーマは「よく噛める入れ歯」です。

 

当院は名前が矯正歯科医院とついているので、

入れ歯をやっていないんじゃないか? と思われているかたも多いと思います。

安心してください。

 

入れ歯もしっかりと作成しております。

 

 

 

入れ歯は噛めない、合わない、会話しづらい、物が詰まるなど、

様々な不満を患者さんから耳にいたします。

 

確かに柔らかいお口の中に硬いプラスチックを入れてくっつける

ということ自体が難しいことです。

 

じゃあ、どのようにくっつけるのか、

ここがポイントです。

1.まず1番重要なことは水分です。

唾液やその他の水分の表面張力を利用してくっつけます。

表面張力の力は強く一度くっつくとしっかり力を入れないと剥がれません。

 

しかし、この表面張力には弱点があります。

どこかに隙間ができるとたちまち力が失われてしまうのです。

なので入れ歯が歯茎にピッタリと密着する必要があります。

 

2.そしてもう1つのポイントが筋肉です。

お口の周りには様々な筋肉があり、お口の中も筋肉があります。

その筋肉が入れ歯を挟んでくれて外れにくくもしてくれます。

 

この筋肉とのバランスを考慮して入れ歯を作ると良い入れ歯が出来上がります。

 

ここからが問題です。

入れ歯はプラスチックなので作成してもずっと同じ形ですが、

歯茎は生き物なので、加齢変化により徐々に歯茎が痩せていったり、逆に肥大したりして、形が変化します。

 

なので、合わなくなりくっつかなくなるのです。

 

より良い入れ歯を作るために

 

 

それではどうやって解決するのでしょうか。

それは型取りです。

入れ歯の型取りは通常一回で終わるところも多いですが、それでは良い型が取れません。

当院ではまず患者さんのお口の中を1度型取りします。

そして、患者さん一人一人の形に合わせた専用の型取りのトレーを作成します。

 

そしてそのトレーを使って、筋圧形成という特殊な型取りを行うことで、筋肉の動きや位置関係を

模型に反映することができ、精度の高い入れ歯が出来上がります。

 

完成までに1ヶ月くらいかかってしまうデメリットはありますが、満足いく入れ歯が完成いたします。

また入れ歯を入れている方は1ヶ月に一回は入れ歯の調整をした方がより良い状態で使えます。

 

そのほかに審美性を考慮した、金属を全く使わない入れ歯や、

インプラントを数本埋入して、そこに入れ歯をくっつける方法もあります。

 

これらは特殊な入れ歯になりますので自費診療になりますが、非常に精密で審美性の高い入れ歯も作ることが可能です。

お値段はお口の中の状態で異なりますので、ぜひ相談してください。