私が矯正治療をするにあたって抜歯した歯の本数は『 計8本 』です。
以前に親知らず抜歯(4本)や便宜抜歯(上下健康な歯4本を抜くこと)についてはブログで書きましたが、
今回はなぜ親知らずは抜かないといけなかったか?
についてお話ししてお行こうと思います。
私のレントゲン写真です。
すでに親知らず1本抜いてしまったので
残っている親知らずは3本ですが、この3本と便宜抜歯で4本系8本歯を抜きました。
●親知らず
●便宜抜歯
便宜抜歯は顎と歯のバランスを合わせるための抜歯のため矯正の際は抜く人と抜かない人がいます。
親知らずとは8番目の歯として他の歯が生えそろった20歳前後から生えてくる歯です。(稀にない方もいます)
- 昔の寿命が短く親が亡くなってから生えてくるから
- 親元を離れた年頃に生えてくるから
- 親知らずは乳歯がないから
など「親知らず」と呼ぶ様になった由来は諸説ありますが、正確には智歯や第3大臼歯と言います。
親知らずに関しては、日本人だと抜歯した方がいいケースがほとんどです。
矯正をするしない関係なく、顎が小さい日本人は親知らずが真っ直ぐ綺麗に生えず斜めや横に生えてくることが多いからです。
そのため、通常の歯より親知らずはトラブルが起きやすく抜いた方がいいと言われる理由です。
親知らずはなぜ抜くの?
ここで、私の親知らずを見てほしいんですが、斜めに生えてきています。
斜めに生えてくるのがなぜいけないかと言うと、矯正する方や矯正が終わった方は特に注意していただきたいです。
親知らずが生えてくるときに少しでも斜めや横に生えてきていると左右から横の歯を押して生えてきてしまい歯並びがズレてきてしまう可能性があります。
矢印ではの方向性を表しましたが真っ直ぐには生えてません。
随分と大人になってから下の前歯1本だけポコッと歯並びがズレて来たと言う方がいらっしゃいます。
横に生えた親知らずが残ったままの方が長年の親知らずパワーで前歯がズレてしまった場合など起こ流場合があります。
そのため、矯正する方もそうではない方も親知らずが横や斜めになっている場合は生えてきていなくても抜歯をオススメしています。
トラブルが起きていなければ急いで抜く必要性はないですが、将来的な治療の一つとしてお話しています。
親知らずのトラブルや痛みについて
ここで他のスタッフなどの親知らずのレントゲンを紹介します。
この全ての方は親知らず抜歯を当院で終えました。
⒈真っ直ぐ生えてきているけど前の歯にぶつかって生えてきている。
まだ、見た目上は生えてきてはいなかった親知らずですが矯正治療をする前に抜歯しました。
2.横に生えてきているため、前の歯との間の掃除ができず虫歯になり痛みが出てきていた。
すでに生えてきて歯茎のトラブルもあり隣の歯も虫歯になっていたので抜歯をしました。
3.真横に生え歯茎が炎症を起こして歯茎の奥で膿が広がっている状態。
前の歯にも炎症が広がってきてしまいますので抜歯しました。
この様に、矯正治療の際ももちろんですが矯正をされない方も親知らずは抜いて治療をする場合がほとんどです。
当院で可能な口腔外科処置
稀に一本歯がなくなってしまった際に綺麗に生えている親知らずを移植し治療をする場合もあります。
一概に全ての親知らずは抜いた方がいいとは言えませんので親知らずが気になる際はまず歯医者を受診してみてください!
当院では2020年1月より口腔外科の先生が2名来ていただける様になりましたので、親知らずの抜歯も移植も可能です。
移植の際は歯を抜いてしまう前に早めに受診をお願いしております。
抜歯後時間が経過すると移植できない場合などさまざなまケースがございます。
また、移植が出来ないケースなどはインプラント治療なども可能です。
矯正治療に限らず口腔外科治療もご相談ください。